2015
12.07

株式会社イエローハット創業者 鍵山秀三郎と凡事徹底

経営者

鍵山秀三郎は昭和8年の東京都で生まれ、昭和36年に東証一部上場企業である現株式会社イエローハットの前身となるローヤルを創業した人物です。

鍵山秀三郎の名前で真っ先に思い浮かべるのは、著書にもある「凡事徹底」という言葉です。
鍵山氏は「会社の理想像を追及し、凡事を徹底せよ」ということをよく言っておられました。鍵山氏は目だった学歴がなく、特別な才能もなかった為、徹底して平凡なことをきちっとやっていくことに活路を見出していきました。

そんな鍵山秀三郎氏が最も重要視した事項の一つに掃除があります。創業当時の鍵山氏は口下手でうまく言葉で思いを伝えることができないばかりか、文章を上手に書くこともできなかったので、せめて働く環境くらいきれいにして心を落ち着けてもらいたい、という思いからトイレなどの掃除に力を入れだした、ということです。

また鍵山氏は掃除だけでなく片づけにも力を入れていたようで、時には他の会社の玄関や建物の内部を清掃することもあったようです。

凡事徹底というのは、言ってみれば、誰でも出来るような平凡な事柄を誰にもできないくらい徹底して取り組むことにより、それが非凡な力を生み出すと信じていたのです。

その他に同氏が大切にしていたことは、利益を重視しない、利益に偏らず、お客様のことを第ーに考える、人との縁を大切にする、といった些細なことばかりですが、凡事に徹底して取り組むことで非凡、並びに会社の発展へと繋がるという基本線からブレルことなく、会社を発展へと結びつけていったものと思われます。